あんずの里は戦後経済成長とともに花の名所へ。江戸時代からの豊かな「あんず文化」が花開き、信州随一の花見スポットに。

あんずの花見の名所といえば、戦前までは意外にも、善光寺参りの観光客で賑わう長野市内でした。しかし昭和に入ると市街化が進んで花見の場所も限られ、江戸時代から豊かな「あんず文化」を育ててきた森・倉科地区にスポットライトが。やがて戦後の経済成長やレジャーブームに乗り、信州千曲は「信州随一の花見の名所」、「日本一のあんずの里」へと成長していくことになります。

あんず祭りが昭和31年に始まると花見客が増加。以来、あんずの花が咲く3月末から4月中旬に毎年開催されています。

森・倉科地区の「第1回あんず祭り」は、前年の町村合併記念行事として昭和31年(1956年)に公民館が開催。第2回からは観光協会の主催で「杏カーニバル」に変わり、第11回から「杏まつり」となりました。現在の「あんずまつり」も花が咲く3月末から4月中旬に毎年開催され、花のライトアップや絵画・写真のコンテストなどが行われています。

淡いピンクがかわいい「あんずの花」

あんずは、欧州・北米・中東など世界各地でも普通に見かける木のひとつで、英語ではApricot(アプリコット)といいます。原産地は中国で花の形は梅や桜に似ていますが、花びらの色は淡いピンク色で何とも可憐。あんずの実の明るいオレンジ色も、キレイだったり食欲を誘ったり…。春の来るのが遅めの信州では、桜よりも少し先に開花します。

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